Top of page 1920 x 1280.jpg
ベントレーの従業員、製品、クラフツマンシップをコラージュで表現

サステナビリティレポート

Top of page 1920 x 1280.jpg

ベントレー サステナビリティ レポート 2025

ベントレーは時代を超越したアイコニックで高性能なクルマを製造しています。当社の目的は、卓越性の限界を押し広げることであり、掲げるビジョンは、未来に向けてパフォーマンスとラグジュアリーの新基準を確立することです。その実現のため、ベントレーは特別な存在であり続け、クラフツマンシップ、イノベーション、サステナビリティを融合させることによって、常に進化する体験を提供します。

Frank-Steffen Walliser CEO and Chairman of Bentley Motors
White Portrait Teaser.jpg

CEOからのメッセージ

はじめに
進化する戦略
エミッションの削減
従業員のエンパワーメント
未来に向けた成長

真のラグジュアリーとは、何を生み出すかでなく、いかに責任を持って生み出すかが重要であるとベントレーモーターズは考えています。私は2025年の歩みを振り返るにあたり、より持続可能な未来に向けて前進し続けている従業員たちの決意、技術力、誠実さを誇りに思います。

 

Dr.Frank-Steffen Walliser
Chairman and Chief Executive Officer
Bentley Motors

当社の変革の基盤が「Beyond100+」戦略であることに変わりはありません。この戦略では、ベントレーの長期的な成功を確実なものにしつつ、社会と環境に積極的に貢献するという明確な目標を掲げています。この1年間、当社は事業のあらゆる側面にサステナビリティを取り込む活動を継続してきました。設計、エンジニアリング、製造、サプライチェーン、そして従業員への支援や地域社会との関わり方に至るまで、その取り組みは多岐にわたります。

 

世界情勢が急速に変化する中で当社は、レジリエンス(回復力)とレスポンシビリティ(遂行責任)が両立し得ることを示さなければなりません。多くの企業にとって、この1年は困難な年でした。当社にとっても、政治情勢の変化、技術やインフラ整備の進捗の遅れ、世界市場における顧客の意識の変化などが、2035年までにすべてのラインアップを電気自動車とするという当初の目標達成を阻む大きな要因となりました。長期的な脱炭素化に向けた戦略、技術、道筋を求め続ける一方で、電動化の実現時期を延期せざるを得ませんでした。世界情勢の変動が続いているため、電動化への移行完了をいつにするのか、新たな期日を設定することは現時点では不可能です。

 

そうした現実的な決断を下すことにより、当社は進歩と卓越性のバランスを取ることができ、その結果、ベントレーのすべてのクルマを通して、お客様が期待するパフォーマンス、クラフツマンシップ、エモーショナルな一体感を提供すると同時に、クルマのライフサイクル全体で排出ガスを着実に削減することが可能になります。

 

2026年3月に発表したとおり、当社は事業の長期的な競争力を確保するため、いくつかの難しい決断を下しています。組織再編もそのひとつで、約275の職位に影響する可能性があります。

 

これらの施策を講じつつ、当社の投資およびBeyond100+戦略を進めることによって、ベントレーの財務レジリエンスを維持し、戦略にフォーカスし、次世代の高級車市場に向けて万全の態勢を整えます。

製品戦略に変更はありましたが、2026年に初のフルEVを発表するという計画は予定通り進んでいます。フルEVの発表は、全ラインアップへのプラグインハイブリッド(PHEV)投入を足がかりとしてサステナビリティを進める上での重要な節目であり、当ブランドの新時代の幕開けを意味します。2025年は、電動パワートレインの比率を高めるなどの計画を着実に実行した結果、車両のCO2排出量を過去最低に抑えることができました。車両の排出ガスは今後、規制や市場要因によって短期的に変動する可能性がありますが、当社は長期的かつ持続的な排出ガス削減に引き続き取り組んでまいります。

 

脱炭素化への取り組みは、車両の電動化に限ったことではありません。当社は、信頼性の高い測定方法とライフサイクル分析に基づき、事業運営、物流、サプライチェーン全体における排出ガスを着実に削減してきました。排出ガスのさらなる削減が期待できる技術やソリューションも試しています。eFuelの開発における空気直接回収(ダイレクトエアキャプチャー)技術もそのひとつで、2025年には、このプロジェクトの取り組みを拡大しました。

 

当社は、あらゆるレベルの意思決定にサステナビリティとイノベーションを組み込もうと、数々の戦略的な取り組みを実施しています。その内容を本レポートで詳しくご説明しています。従業員にも新たな試みを推奨しています。ベントレーは今年、フルEVのコンセプトカー「EXP 15」を開発し、近未来的なエクステリアと、バーチャルリアリティを採用したインテリアを披露しました。

ベントレーの成功を支えているのは一人ひとりの従業員です。従業員の貢献、創造性、誇りがあれば、今後の変革を乗り越えていけると私は思うのです。2025年には、日々の業務の中で、より主体的にサステナビリティに取り組めるよう従業員の権限を強化しました。また、将来を見据え、優れた電気自動車を生産する体制を整えるために、「カーボンリテラシー」研修や成人向け見習い制度を充実させました。当社は、これからも従業員の専門能力向上のための投資を継続していきます。本社に根付いているインクルーシブでハイパフォーマンスな企業文化を従業員が大切にしてくれることを願っています。当社は、従業員一人ひとりに平等な機会を提供することを重視し、2つの目標を掲げています。ひとつは、指導的地位の女性の数を増やすこと、もうひとつは、経営陣の民族多様性を高めることです。

これまで同様、当社の活動の基盤には強固なガバナンスがあります。取締役会および経営陣は、独立した検証と専門家の助言を参考に、サステナビリティ、リスク、インテグリティを積極的に監督しています。

 

ネットゼロへの道のりは一筋縄ではいかず、継続的なイノベーション、コラボレーション、そして時間が必要です。ベントレーは、未来の持続可能なラグジュアリーの実現に向けて重要なポジションにいると私は確信しています。これまでベントレーを特別な存在たらしめてきたものを損なうことなく、未来の世代のために卓越性を再定義することによって、持続可能なラグジュアリーを実現します。

 

従業員、提携先の皆様、ステークホルダーの皆様の継続的なご支援、ご尽力に感謝申し上げます。ベントレーが受け継ぐクラフツマンシップとパフォーマンスが社会と環境に永続的かつ肯定的な影響をもたらす未来を共に築いてまいりましょう。

Behind gallery 1920 x 1280.jpg

ケーススタディ

ベントレーは革新を起こし、ウェルビーイングを高め、持続可能なラグジュアリーの未来を形作るための新たな方法を常に模索しています。そうした取り組みを支えるプロジェクトをケーススタディビデオでご紹介しています。従業員の健康維持に役立つアクティブブレイクや、排出ガス削減の先駆的技術であるeFuelなどのプロジェクトをご覧ください。

White Portrait Teaser.jpg
MCW 2025 Preview - Materiality image 3x4.jpg

マテリアリティ アセスメント

当社は2024年に包括的なマテリアリティ アセスメント(重要課題の特定)を実施し、サステナビリティに関する課題のうち、重要なテーマをGRI 3に基づいて特定しました。「マテリアル トピック 2021」では、人権への影響を含め、経済、環境、人々に最も重要な影響を及ぼすものを重要課題として定義しています。重要課題を決定するプロセスおよび当社が関わったステークホルダーの詳細については、「マテリアリティ レポート 2024」をご覧ください。

 

マテリアリティ アセスメントを実施することによって、特定されたすべての重要課題に関し、広範なステークホルダー層に当社がどのような影響を与えているかを理解するとともに、各重要課題の意味合いを把握することができます。そのようにして本質を見極めることが、私たちのサステナビリティ戦略の指針となり、アプローチの構築と監視、課題の予測、責任ある事業慣行への長期的コミットメントの推進に役立ちます。これまで調査では、重要課題の見直しを必要とするほどの大きな変化はありませんでした。

 

マトリクス内のライトグレーの課題は、当社が事業運営の中で定期的に管理しているサステナビリティ関連の課題です。これらの課題は、マテリアリティ アセスメントで特定された重要課題ではありませんが、業務上の観点からは重要であると考えています。これらの課題についても本レポートで触れています。重要課題については、本レポートで詳しくご報告しています。