当社の変革の基盤が「Beyond100+」戦略であることに変わりはありません。この戦略では、ベントレーの長期的な成功を確実なものにしつつ、社会と環境に積極的に貢献するという明確な目標を掲げています。この1年間、当社は事業のあらゆる側面にサステナビリティを取り込む活動を継続してきました。設計、エンジニアリング、製造、サプライチェーン、そして従業員への支援や地域社会との関わり方に至るまで、その取り組みは多岐にわたります。
世界情勢が急速に変化する中で当社は、レジリエンス(回復力)とレスポンシビリティ(遂行責任)が両立し得ることを示さなければなりません。多くの企業にとって、この1年は困難な年でした。当社にとっても、政治情勢の変化、技術やインフラ整備の進捗の遅れ、世界市場における顧客の意識の変化などが、2035年までにすべてのラインアップを電気自動車とするという当初の目標達成を阻む大きな要因となりました。長期的な脱炭素化に向けた戦略、技術、道筋を求め続ける一方で、電動化の実現時期を延期せざるを得ませんでした。世界情勢の変動が続いているため、電動化への移行完了をいつにするのか、新たな期日を設定することは現時点では不可能です。
そうした現実的な決断を下すことにより、当社は進歩と卓越性のバランスを取ることができ、その結果、ベントレーのすべてのクルマを通して、お客様が期待するパフォーマンス、クラフツマンシップ、エモーショナルな一体感を提供すると同時に、クルマのライフサイクル全体で排出ガスを着実に削減することが可能になります。
2026年3月に発表したとおり、当社は事業の長期的な競争力を確保するため、いくつかの難しい決断を下しています。組織再編もそのひとつで、約275の職位に影響する可能性があります。
これらの施策を講じつつ、当社の投資およびBeyond100+戦略を進めることによって、ベントレーの財務レジリエンスを維持し、戦略にフォーカスし、次世代の高級車市場に向けて万全の態勢を整えます。