ベントレーブランド復興の礎は1990年代半ば頃までに築かれました。1985年に発売されたターボ Rの動力性能はベントレー復活の象徴でした。6¾リッターV8ターボを搭載したターボ Rの0-60mph加速は、現代の2シータースポーツカーに匹敵するものでした。マスコミは「ベントレーブロワーの復活」と賞賛しました。
1991年にはベントレー初の量産車、Continental Rが登場。ロールスロイスと共有ではないベントレー独自モデルの発売は約40年ぶりでした。Continental Rはジュネーブモーターショーで発表されるや否や、2年分の生産分が完売するほどの大反響を巻き起こしました。
そこに、さらなる新風を吹き込んだのがContinental Tでした。「マリナーのディレクター、ジム・オールが限定モデルの製作を決定したのです」とダレンが説明します。「ジムはContinental Rのホイールベースを4インチ短縮し、その車両を私に渡してひと言、『猛獣のようなマシンにしろ』と指示しました」とてつもない性能のベントレーになるだろうから、10台売れれば十分だとジムは考えていました。