最先端の塗装技術を取り入れるのもチームの仕事です。ベントレーのデザインビジョンを具現化したコンセプトカー「EXP15」が先頃公開され、そのエクステリアカラーとしてリキッドメタルのような質感のソフトサテン仕上げ「Pallas Gold」が採用されました。「Pallas Gold」には市場に初めて登場した極薄顔料が使用されています。この顔料であれば、車載レーダーの信号を透過させることができます 。また、この顔料は反射率が高いため、他車のLIDARシステムに検出されやすく、安全性の向上につながります。さらに、使用量が少なくてすむため乾燥時間が短く、結果的にCO2排出量を低減できます。
ですが、「Pallas Gold」はラボで誕生したわけではなく、ベントレーの歴史がインスピレーションの源でした。1920年代のベントレーに装備されていたニッケルシルバーのラジエターシェルが歳月とともにゴールドに変色していくことに目を付けたCMFチームが、その温かみのあるゴールドからインスピレーションを得て、EXP15に使用するカラーを制作したのです。
「最近は、こうしたゴールドの色調とニッケルの色調の人気が高まっています」とアンドレア。「過去からインスピレーションを得て、現代に相応しいフレッシュなものを生み出すのはベントレーのお家芸です」