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ミュルザンヌ

2010-2020

10年間にわたり、ベントレーのフラッグシップであったミュルザンヌ。世界最高レベルの職人技を駆使し、ラグジュアリーとパフォーマンスの究極の融合を実現したモデルでした。ミュルザンヌのほかに、ダイナミックなドライビングのミュルザンヌ スピード、後席でゆったりと過ごしたい人のために広めのレッグスペースと最高の快適性を備えたミュルザンヌ エクステンデッド ホイールベースの全3車種がラインナップ。2014年にはミュルザンヌにフェイスリフトが施され、新鮮なデザインとインテリアオプションが追加されました。その後に登場したのが派生モデルのミュルザンヌ エクステンデッド ホイールベースとミュルザンヌ スピードでした。

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ミュルザンヌ(2010~2014)

ラグジュアリーリムジンの快適性と優れたパフォーマンス
インテリアデザイン
パフォーマンス

ル・マンの舞台であるサルト・サーキットのミュルザンヌコーナーにちなんで名付けられたベントレー ミュルザンヌは、2009年のペブルビーチ・コンクール・デレガンスで初公開されました。ラグジュアリーリムジンの快適性と優れたパフォーマンスを追求したモデルでした。2009年モデルはベントレーアルナージの後継として誕生。贅を尽くした素材を用い、クルー工場にて手作業で製作されました。アルナージよりもパワーと快適性が向上し、カスタマイズの幅がさらに広がりました。

エクステリア 114色、カーペット 21色、ベニヤ 9種類、インテリアレザーハイド 24色という幅広い選択肢に加え、希望のカラースキームを指定することもできました。後席は2席または3席の設定。オーディオシステムはMP3、Bluetooth、MMIといった機能を備えた2,200 wのNaim Audio。2013年には後席でシャンパンなどの飲み物を楽しめるようにボトルクーラーが導入されました。

2010年モデルのミュルザンヌは、今や伝説となった6.75リッターV8ツインターボエンジンを搭載し、0 – 96 kp/h加速5.1秒(0 – 60 mph) 、最高速296 kp/h (184 mph)を誇りました。

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ミュルザンヌ(2014~2020)

格調高い佇まい
インテリアデザイン
パフォーマンス

格調高い佇まいに、ベントレーの職人技と現代的なデザインが究極のカタチで融合したミュルザンヌ。フロントエンドのシャープなラインの中央にフロントグリルが鎮座し、輝きを放つステンレススチール製のバーチカルベーンが視線を引き付けました。2017年にバーチカルベーンのフロントグリルが登場したことに伴い、それまでミュルザンヌの顔だったマトリクスグリルは姿を消しました。新しいフロントグリルの効果は大きく、低く構えたワイドなフォルムが、研ぎ澄まされた美しさを際立たせ、地面を掴むような安定感を視覚的に表現しています。フェンダーの下方にB字型のウィングベントを配置し、3種類のスタイルから選べるオプションの21インチホイールを履いたミュルザンヌが路上で放つ存在感は圧倒的でした。

ミュルザンヌのインテリアは最高級のレザーハイドと贅沢なベニヤをふんだんに用い、洗練を極めた世界最高の車内空間でした。フロントシート、リアシート、ドアトリム、アームレスト、スイッチ類は、ベントレー伝統のデザインを踏襲しつつ、現代的なテイストを加えます。ベニヤは着色せず、手作業で仕上げられた後、ブックマッチと呼ばれる製法で左右対称に配置され、ピュアでエレガントな雰囲気をキャビンにもたらしました。電動で14通りに調節できるフロントシートは乗降をサポートする機能を備え、リアシートは8通りに調節可能でした。1台1台のミュルザンヌのためにフラットカットのディープパイルカーペットが特別にハンドメイドされました。

ミュルザンヌのボンネットの下に搭載された6¾リッターV8ツインターボエンジンが4,200rpmで513PS(377kW / 506bhp)、1,750~3,250rpmで1,020Nmを発揮。0-100km/h加速は5.3秒(0-60mph加速5.1 秒)、最高速は296km/h(184mph)でした。

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ミュルザンヌ スピード(2015~2020)

パワフルなエンジン
ラグジュアリーにスポーティさをプラス
インテリアの装備

ミュルザンヌ スピードは発売当時、世界一パワフルな4ドア車でした。ベントレーが誇る6.75リッターV8ツインターボエンジンの高性能バージョンを搭載し、強大なトルクを発生しました。

ラグジュアリーにスポーティさをプラスした設定が特徴であったミュルザンヌ スピード。スパイラル加工のステンレススチール製テールパイプ、専用の21インチホイール、ダークティント仕上げのブライトウェア、「Speed」フェンダーバッジなどが路上でのパワフルな存在感を際立たせました。マトリクスグリル、バンパー、ラジエターグリル、「B」を象ったウィングベントなど、エクステリアのブライトウェアをダークティントで統一することによって、迫力あるスタリングに仕上がっていました。ヘッドライトとリアライトもダークティント仕上げ。ベントレー初のディレクショナルホイールとなった21インチのスピード専用アロイホイールにもダークティント仕上げが用意されました。

ミュルザンヌ スピードはインテリアもスポーティな雰囲気でした。ダイヤモンドキルトをあしらったシートとドアパッド、ローレット加工のギアレバー、ドリルド アロイ スポーツペダルなどが目を引きました。スポーティな雰囲気のインテリアカラースプリットにパーフォレーテッドレザーを組み合わせた趣あるインテリアには、ミュルザンヌシリーズの中でのスピードモデルの立ち位置を決定づける効果もありました。

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ミュルザンヌ エクステンデッド ホイールベース(2016~2020)

最高に快適でラグジュアリー
インテリアデザイン
パフォーマンス

2016年に発売されたミュルザンヌ エクステンデッド ホイールベースは、ミュルザンヌシリーズの中で最も快適でラグジュアリーなモデルでした。自ら運転するよりも後席で過ごすことを好むオーナー様を念頭に設計され、「地上のファーストクラス」と呼ぶにふさわしい体験をもたらしました。250mm広くなった後席のレッグスペースと、明るい光に包まれた贅沢なキャビン。ミュルザンヌ エクステンデッド ホイールベースは世界一広々としたプロポーションを持つラグジュアリーリムジンでした。

ベントレーは後席レッグスペースの広さを活かし、旅客機で使用されているような電動レッグレストのオプションを開発。後席2席のベース部分にシームレスに組み込まれたレッグレストが、展開・回転するのに合わせ、シート位置をアップライト、リラックス、リクライニングから選択できました。後席2席の中央に配置できるオプションのセンターコンソールは、最高級のヴェニア、メタル、ガラス、レザーで美しく彩られました。後席のオプションとして折りたたみ式のピクニックテーブルも用意されました。電動式プライバシーカーテンは標準装備でした。

ミュルザンヌ エクステンデッド ホイールベースの6.75リッターV8ツインターボエンジンが4,200rpmで513PS(377kW / 506bhp)、1,750~3,250rpmで1,020Nmを発揮。0-100km/h加速5.5秒( 0-60mph加速5.3秒)最高速296km/h(184mph)という驚異的な性能を誇りました。